Legacy Weapon - GP Indy and Standard Tech *12th*原文↓
http://www.channelfireball.com/articles/legacy-weapon-gp-indy-and-standard-tech-12th/
Posted by Caleb Durward
12/26/2012
後半1/5程度、スタンダードのデッキ部分だけ抜粋翻訳です。
-----
~中略~
俺がインビテーショナルでプレイしたデッキをJeremyに貸してあげたんだ。
以下のリストが彼がプレイしたものだよ↓
緑白デブズニア/GW Fatguy
マナ!
《ガヴォニー》デッキはその能力を効果的に使う為に早い段階で大量のマナを要求してくる、そして複合で採用されている《遥か見》、《レインジャー》、そして1マナのマナクリを数に入れると、都合36枚のマナソースを運用している事になる。これがエンジンであり、デッキの屋台骨なんだ。
《陽花弁》3枚ってのはリスト上だと不自然に見えるかもしれない、でも1ターン目に出したいクリーチャーがこのデッキでは存在するし、《東屋》で機能しないって点も見過ごせない問題なんだ。ともかく、わざわざ2色で収めてる理由の一つが《東屋》なんだ。1ターン目にマナクリさえ展開できれば、2ターン目に4/4か《獰猛》が降臨するお手軽勝ちが実現できる。マナカーブに沿って《癒し手》→《修復天》→《スラーグ牙》と繋げれば《ラクドス》も泣いて逃げ出すよ、この動きをメインデッキでやれるのが強味なんだ。手札がマナを生み出すカードで溢れていると3ターン目《スラーグ牙》とか5ターン目《静穏》等かなり頭がオカシイ挙動を生み出す。
《遥か見》を追加したのはJames Buckinghamのアイディアで、彼はインビテーショナルで行われるスタンダードの為に俺のデッキ調整を手伝ってくれてたんだ。その当時、俺は《サリア》に矛盾を抱えていたんだ、敵対する《遥か見》、《静電術師》、《火柱》、《狩り達》、そしてその他軽量除去に相性が最悪だった。《遥か見》はより良い2マナ圏の呪文なんだ、その理由はマナベースに幾分かの除去耐性を持たせられるからだよ。
脅威!
《ナヤ》デッキのように、きっと貴方も早い段階で《スラーグ牙》を出し《修復天》でブリンクして気持ち良くなりたいはずだ。今のフォーマットは昔の《ナヤ殻》同型対決を思い出させてくれる、そして類似した打開手段が必要だと認識していたんだ。過去のフォーマットでは《エリッシュノーン》をマナカーブの頂点に持ってきて可能な限り《ガヴォニー》を積んでいた。お互い同じクリーチャーが戦場に居る場合、こちらの脅威をより強大&強靭にする切り札が必要になると理解していたんだ。このロジックは今のフォーマットでも当てはまる、そして《静穏》に対する唯一の回答はより多くの《静穏》を積む事だったんだ。
《ガヴォニー》は強力なエンジンだ、短い数ターンの間に負けてる盤面を勝てる盤面に変える力がある。俺はこの土地のお陰で1/1のスピリットトークンが《ドラグスコルの肉裂き/Drogskol Reaver(DKA)》と交換されるのを見た事があるよ。
妨害!
俺の頭をいつも悩ませてくれるのは《セレズニアの魔除け》の適正枚数なんだ。このカードは『激強』or『そこそこ』どちらにも転びうる、自分が対戦している相手がどんなデッキなのかによってね。《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》や《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike(ISD)》相手だったら対象に困る事はないんだけどね。でも30回に1回の割合で適当に2/2を生み出すのに使ってるんだ。
《忘却の輪》はどのデッキでもどんなフォーマットでも同じパフォーマンスを発揮する。俺はもっと多く運用していたんだが、《ガヴォニー》は大量のクリーチャーを要求するしこの手の呪文を積み過ぎて生物を引かないのを避けたかったんだ。
Jamesが《情け知らずのガラク》を追加し、そしてデッキの問題点がかなり解消された。もっとも重要な仕事は対戦相手の《静電術師》ブチ殺す事、そして一番重要なのは、《狩り達》の排除だった。時たま~に《天使》や《僧兵》を《チューター》してこれるけど、そうなったら宇宙だね。
ドロー!
《獰猛さの勝利》はゲームを支配するだけの力を確実に持ち合わせている。これは緑の《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena(9ED)》だ、新参プレイヤーにとっては《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M11)》かな、そして見た目よりずっと安定しているよ。もし貴方がコントロールデッキと対峙しているのであれば、2ターン目に《獰猛》を展開するとマナクリだけでトリガーするよ。対《ナヤ》では、お互いが《スラーグ牙》をコントロールしてるだろうけど、自分だけカードを引く事ができるよ。対《ラクドス》戦で複数回使って勝利した後(そのマッチアップの内1回は抜いたり入れたりしたけど)、俺はこいつの利点に納得がいったんだ。
《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M13)》はコントロールデッキをブチのめすもう一つの方法だ、願わくばもう1枚分の枠がサイドボードに取れればと思っているんだがね。結構な頻度で、即座に5枚ドローしてゴミ箱に行くよ、でも《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》への回答を手札に持ち合わせてる場合は忠誠値を上げていくのもやぶさかではないね。《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》を併用するのであれば、自分がやれる一番強力な行動は《静穏》を引っ張ってくる事だ。
まとめとして、今のメタでは最高のデッキの内の1つだと俺は考えている、そしてどんなイベントでも推奨する、勿論来るべきGPアトランタも含まれているよ。何枚か融通が効くスロットはデッキの中に存在している、だけど最低でもメインは58/60枚そして全体では71/75枚は固定枠だと思っているよ。
俺達の物語に戻ろう。
《極楽鳥》が不在であるという俺の危惧を他所に、Jeremyはほとんどのマッチを2-0で勝利、ほぼ全てのゲームで7マナへ到達すると同時に勝負を決めていたんだ。彼は《エスパーコントロール》に負けた、だがこれは俺が想定していなかった相手だ。対戦試合を見る限り相手は2ターン目に《終末》をメクり、こちらのマナクリ2体を喰らった、ってのが現実のようだ。俺が考えるに、《プレーンズウォーカー》、打ち消されない《天使》、そして《金輪際》は《バント》に対して大雑把だが刺さるカードだと思ってる。
自分がJeremyの身になったつもりで彼の試合をライブで見てたんだが、とても楽しかったよ。彼がプレイする順序をミスった事にも僕は気がついていた、彼としては珍しい滅多にやらないようなミスだったんだけどね。彼は先手で以下の6枚になるまでマリガンを行ったんだ:
彼は《森》セット→《巡礼者》と唱える所からスタートしたんだが、これは相手に付け入られる隙であり俺には許容できないでかいミスなんだ。彼は《東屋》から開始する事はできなかったのだろうか?そうすれば2ターン目に残った2体のマナクリを展開できるし(《洞窟》で《人間》を宣言しながら)、3ターン目には追加の土地が無くとも《僧兵》がプレイできた。彼の選択したルートだと、2ターン目に両方のマナクリを唱える事ができない、必ず《洞窟》で《人間》を指定しない限りはね。
当然のように、彼は白マナを上から引いてきて《安らかなる眠り》で蓋をして相手の《リアニメイト》デッキを爆殺していたんだけど…。
しばらくして、RobはSamと俺をステーキとシェイクを一緒に食いに行くよう説得してきた。俺がその食事場所が嫌いで、既に今朝一度来ていて、夕食は済ませていたとしても、俺の相棒であるRobは今回の旅の初めにわざわざケンタッキーフライドチキンを買いに行く所からスタートしたぐらい大好きだったんだ。
俺達は試合時間までには戻ったんだが、コンベンションセンターは閉まってしまい、トップ8の試合は道を挟んだ向かい側のホテルのロビーに移動して行われる事になったんだ。トップ8卓がドラフトしている最中俺達は周りをうろついていたんだ、もっとも俺自身はピックに興味があって眺めていたんだけどね。Robと俺が回りをうろついている間にSamはソファーに身を投げ出して寝ていたようだ。
超絶暇になってきた俺は、猛烈にしゃべりたくなって、馬鹿げた質問を聞いてくれる誰かが欲しくなったんだ。
Caleb<『何故彼らはドラフトしなきゃならないんだ?何故シールドをプレイしてきたプレイヤーはそれぞれのシールドデッキをスタンダードをプレイしてきたプレイヤーはスタンダードを使わないんだ?』
Caleb<『俺は順位を出して賞金を分配するって構造は不安定だと思う。例えばこんなのはどうだい?2位の価値を無くし、1位に全部賞金をあげちゃって2位を3ヶ月程BANにするってのは?』
こんな感じで暇を潰していたらようやく、準々決勝がスタートしたんだ、そしてJeremyは再びMorgan Changと相対する事となった、ポッドに居たもう一人の巨人だ。俺は試合の前に両者のデッキを拝見したんだけど、両者とも青をベースとした、素早い、ボム、そして妨害の3拍子が揃ったデッキだった。俺はJeremyと仲が良く、Morganとはイベントで何度か話した程度だったけど、お互いの情報を漏らしたりサイドボードの方法に口を滑らすなんて事は勿論しなかったよ。
試合は《ジェイス》が能力で大暴れ、《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius(RTR)》が《報復の矢/Avenging Arrow(RTR)》に倒れ、《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》が《払拭/Dispel(RTR)》に突っ込んでいく等など、大激闘の末、Morganが勝利しようやく俺達は解放されたんだ。Jeremyは8位という成績を収め、ラヴニカへの回帰を1ボックス得た、俺はSamを特大の枕で叩き起こした。俺達の帰る時間が来たんだ。
惜しくも優勝を逃してしまった週末になったが、今までのように、友達の活躍だったからとても意味のあるものだったよ。
お前達、愛してるぜ!
Caleb Durward
http://www.channelfireball.com/articles/legacy-weapon-gp-indy-and-standard-tech-12th/
Posted by Caleb Durward
12/26/2012
後半1/5程度、スタンダードのデッキ部分だけ抜粋翻訳です。
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~中略~
俺がインビテーショナルでプレイしたデッキをJeremyに貸してあげたんだ。
以下のリストが彼がプレイしたものだよ↓
緑白デブズニア/GW Fatguy
60 メインデッキ/Main Deckこのデッキは緑白の良くある中速デッキに見えるかもしれないがその実、かなり違う。このデッキはユニークで強力なカードを大量に積んでる、それに今現在のフィールドでは一番強い選択肢の中の一つだと思っているんだ。
4×《寺院の庭/Temple Garden(RTR)》
3×《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove(M13)》
9×《森/Forest(RTR)》
2×《平地/Plains(RTR)》
3×《ガヴォニーの居住区/Gavony Township(ISD)》
3×《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》
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24 土地/Lands
4×《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim(ISD)》
3×《東屋のエルフ/Arbor Elf(M13)》
4×《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》
4×《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》
2×《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(AVR)》
2×《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer(RTR)》
3×《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter(RTR)》
1×《霊誉の僧兵/Geist-Honored Monk(ISD)》
3×《静穏の天使/Angel of Serenity(RTR)》
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26 クリーチャー/Creatures
3×《遥か見/Farseek(M13)》
2×《獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity(AVR)》
1×《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》
1×《忘却の輪/Oblivion Ring(M13)》
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7 その他の呪文/Other spells
2×《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》
1×《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M13)》
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3 プレンズウォーカー/Planeswalker
15 サイドボード/Sideboard
1×《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》
2×《安らかなる眠り/Rest in Peace(RTR)》
3×《金輪際/Nevermore(ISD)》
1×《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter(RTR)》
4×《ロウクスの信仰癒し人/Rhox Faithmender(M13)》
1×《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer(RTR)》
2×《絹鎖の蜘蛛/Silklash Spider(M13)》
1×《天啓の光/Ray of Revelation(DKA)》
--------------------------------------------------------------------------------
15 サイドボード/Sideboard
マナ!
《ガヴォニー》デッキはその能力を効果的に使う為に早い段階で大量のマナを要求してくる、そして複合で採用されている《遥か見》、《レインジャー》、そして1マナのマナクリを数に入れると、都合36枚のマナソースを運用している事になる。これがエンジンであり、デッキの屋台骨なんだ。
《陽花弁》3枚ってのはリスト上だと不自然に見えるかもしれない、でも1ターン目に出したいクリーチャーがこのデッキでは存在するし、《東屋》で機能しないって点も見過ごせない問題なんだ。ともかく、わざわざ2色で収めてる理由の一つが《東屋》なんだ。1ターン目にマナクリさえ展開できれば、2ターン目に4/4か《獰猛》が降臨するお手軽勝ちが実現できる。マナカーブに沿って《癒し手》→《修復天》→《スラーグ牙》と繋げれば《ラクドス》も泣いて逃げ出すよ、この動きをメインデッキでやれるのが強味なんだ。手札がマナを生み出すカードで溢れていると3ターン目《スラーグ牙》とか5ターン目《静穏》等かなり頭がオカシイ挙動を生み出す。
《遥か見》を追加したのはJames Buckinghamのアイディアで、彼はインビテーショナルで行われるスタンダードの為に俺のデッキ調整を手伝ってくれてたんだ。その当時、俺は《サリア》に矛盾を抱えていたんだ、敵対する《遥か見》、《静電術師》、《火柱》、《狩り達》、そしてその他軽量除去に相性が最悪だった。《遥か見》はより良い2マナ圏の呪文なんだ、その理由はマナベースに幾分かの除去耐性を持たせられるからだよ。
脅威!
《ナヤ》デッキのように、きっと貴方も早い段階で《スラーグ牙》を出し《修復天》でブリンクして気持ち良くなりたいはずだ。今のフォーマットは昔の《ナヤ殻》同型対決を思い出させてくれる、そして類似した打開手段が必要だと認識していたんだ。過去のフォーマットでは《エリッシュノーン》をマナカーブの頂点に持ってきて可能な限り《ガヴォニー》を積んでいた。お互い同じクリーチャーが戦場に居る場合、こちらの脅威をより強大&強靭にする切り札が必要になると理解していたんだ。このロジックは今のフォーマットでも当てはまる、そして《静穏》に対する唯一の回答はより多くの《静穏》を積む事だったんだ。
《ガヴォニー》は強力なエンジンだ、短い数ターンの間に負けてる盤面を勝てる盤面に変える力がある。俺はこの土地のお陰で1/1のスピリットトークンが《ドラグスコルの肉裂き/Drogskol Reaver(DKA)》と交換されるのを見た事があるよ。
妨害!
俺の頭をいつも悩ませてくれるのは《セレズニアの魔除け》の適正枚数なんだ。このカードは『激強』or『そこそこ』どちらにも転びうる、自分が対戦している相手がどんなデッキなのかによってね。《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》や《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike(ISD)》相手だったら対象に困る事はないんだけどね。でも30回に1回の割合で適当に2/2を生み出すのに使ってるんだ。
《忘却の輪》はどのデッキでもどんなフォーマットでも同じパフォーマンスを発揮する。俺はもっと多く運用していたんだが、《ガヴォニー》は大量のクリーチャーを要求するしこの手の呪文を積み過ぎて生物を引かないのを避けたかったんだ。
Jamesが《情け知らずのガラク》を追加し、そしてデッキの問題点がかなり解消された。もっとも重要な仕事は対戦相手の《静電術師》ブチ殺す事、そして一番重要なのは、《狩り達》の排除だった。時たま~に《天使》や《僧兵》を《チューター》してこれるけど、そうなったら宇宙だね。
ドロー!
《獰猛さの勝利》はゲームを支配するだけの力を確実に持ち合わせている。これは緑の《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena(9ED)》だ、新参プレイヤーにとっては《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M11)》かな、そして見た目よりずっと安定しているよ。もし貴方がコントロールデッキと対峙しているのであれば、2ターン目に《獰猛》を展開するとマナクリだけでトリガーするよ。対《ナヤ》では、お互いが《スラーグ牙》をコントロールしてるだろうけど、自分だけカードを引く事ができるよ。対《ラクドス》戦で複数回使って勝利した後(そのマッチアップの内1回は抜いたり入れたりしたけど)、俺はこいつの利点に納得がいったんだ。
《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M13)》はコントロールデッキをブチのめすもう一つの方法だ、願わくばもう1枚分の枠がサイドボードに取れればと思っているんだがね。結構な頻度で、即座に5枚ドローしてゴミ箱に行くよ、でも《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》への回答を手札に持ち合わせてる場合は忠誠値を上げていくのもやぶさかではないね。《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》を併用するのであれば、自分がやれる一番強力な行動は《静穏》を引っ張ってくる事だ。
まとめとして、今のメタでは最高のデッキの内の1つだと俺は考えている、そしてどんなイベントでも推奨する、勿論来るべきGPアトランタも含まれているよ。何枚か融通が効くスロットはデッキの中に存在している、だけど最低でもメインは58/60枚そして全体では71/75枚は固定枠だと思っているよ。
俺達の物語に戻ろう。
《極楽鳥》が不在であるという俺の危惧を他所に、Jeremyはほとんどのマッチを2-0で勝利、ほぼ全てのゲームで7マナへ到達すると同時に勝負を決めていたんだ。彼は《エスパーコントロール》に負けた、だがこれは俺が想定していなかった相手だ。対戦試合を見る限り相手は2ターン目に《終末》をメクり、こちらのマナクリ2体を喰らった、ってのが現実のようだ。俺が考えるに、《プレーンズウォーカー》、打ち消されない《天使》、そして《金輪際》は《バント》に対して大雑把だが刺さるカードだと思ってる。
自分がJeremyの身になったつもりで彼の試合をライブで見てたんだが、とても楽しかったよ。彼がプレイする順序をミスった事にも僕は気がついていた、彼としては珍しい滅多にやらないようなミスだったんだけどね。彼は先手で以下の6枚になるまでマリガンを行ったんだ:
1×《アヴァシンの巡礼者》
2×《東屋のエルフ》
1×《霊誉の僧兵/Geist-Honored Monk(ISD)》
1×《森》
1×《魂の洞窟》
彼は《森》セット→《巡礼者》と唱える所からスタートしたんだが、これは相手に付け入られる隙であり俺には許容できないでかいミスなんだ。彼は《東屋》から開始する事はできなかったのだろうか?そうすれば2ターン目に残った2体のマナクリを展開できるし(《洞窟》で《人間》を宣言しながら)、3ターン目には追加の土地が無くとも《僧兵》がプレイできた。彼の選択したルートだと、2ターン目に両方のマナクリを唱える事ができない、必ず《洞窟》で《人間》を指定しない限りはね。
当然のように、彼は白マナを上から引いてきて《安らかなる眠り》で蓋をして相手の《リアニメイト》デッキを爆殺していたんだけど…。
しばらくして、RobはSamと俺をステーキとシェイクを一緒に食いに行くよう説得してきた。俺がその食事場所が嫌いで、既に今朝一度来ていて、夕食は済ませていたとしても、俺の相棒であるRobは今回の旅の初めにわざわざケンタッキーフライドチキンを買いに行く所からスタートしたぐらい大好きだったんだ。
俺達は試合時間までには戻ったんだが、コンベンションセンターは閉まってしまい、トップ8の試合は道を挟んだ向かい側のホテルのロビーに移動して行われる事になったんだ。トップ8卓がドラフトしている最中俺達は周りをうろついていたんだ、もっとも俺自身はピックに興味があって眺めていたんだけどね。Robと俺が回りをうろついている間にSamはソファーに身を投げ出して寝ていたようだ。
超絶暇になってきた俺は、猛烈にしゃべりたくなって、馬鹿げた質問を聞いてくれる誰かが欲しくなったんだ。
Caleb<『何故彼らはドラフトしなきゃならないんだ?何故シールドをプレイしてきたプレイヤーはそれぞれのシールドデッキをスタンダードをプレイしてきたプレイヤーはスタンダードを使わないんだ?』
Caleb<『俺は順位を出して賞金を分配するって構造は不安定だと思う。例えばこんなのはどうだい?2位の価値を無くし、1位に全部賞金をあげちゃって2位を3ヶ月程BANにするってのは?』
こんな感じで暇を潰していたらようやく、準々決勝がスタートしたんだ、そしてJeremyは再びMorgan Changと相対する事となった、ポッドに居たもう一人の巨人だ。俺は試合の前に両者のデッキを拝見したんだけど、両者とも青をベースとした、素早い、ボム、そして妨害の3拍子が揃ったデッキだった。俺はJeremyと仲が良く、Morganとはイベントで何度か話した程度だったけど、お互いの情報を漏らしたりサイドボードの方法に口を滑らすなんて事は勿論しなかったよ。
試合は《ジェイス》が能力で大暴れ、《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius(RTR)》が《報復の矢/Avenging Arrow(RTR)》に倒れ、《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》が《払拭/Dispel(RTR)》に突っ込んでいく等など、大激闘の末、Morganが勝利しようやく俺達は解放されたんだ。Jeremyは8位という成績を収め、ラヴニカへの回帰を1ボックス得た、俺はSamを特大の枕で叩き起こした。俺達の帰る時間が来たんだ。
惜しくも優勝を逃してしまった週末になったが、今までのように、友達の活躍だったからとても意味のあるものだったよ。
お前達、愛してるぜ!
Caleb Durward
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